アイドルヲタクの備忘録

君といるだけで I'm so satisfied.

宮脇咲良卒コンと、I AM HERE!と、僕

誰しも人生で、大切な曲があると思う。

推しメンが生誕で歌った曲。推しメンとの思い出の曲。あの夏の思い出の曲。

僕にとってはそれは、昨日よりもっと好き(AKB48)で、フェリー(NMB48)で、ペダルと車輪と来た道と(STU48)である。


アイドルに限った話ではない。初めて買ったCDとか、あの時好きだった人が好きだった曲とか、いつも友達とカラオケで歌った曲とか、あの人との思い出の曲、とか。


僕にとって、例えばそれらは本気ボンバー!(Berryz工房)であり、祭りの準備(ガガガSP)であり、リライト(ASIAN KUNG-FU GENERATION)であり、Give me(04 Limited Sazabys)である。


人の記憶は、タンスのようなものだと思う。よく開ける場所に閉まった思い出はすぐ取り出せるけれど、あまり開けない棚は開きにくくなる。いつも使っていた棚も、使わなければいつか開きにくくなる。鍵をかけてしまった棚は、鍵がないと開けられない。開けたくても開けれなくなる日が来るかもしれないし、二度と開けたくない棚になるかもしれない。


良くも悪くも、曲というのは棚を開ける鍵になる存在だと思う。昔聞いてた曲を聴いて、突然昔に脳が戻ったり、昔好きだったあの人を思い出したりする「記憶の棚」を開ける鍵が音楽である、と僕は思う。


ならば僕の「脳内パステル」というタンスを開く鍵は間違いなく「I AM HERE!」だと言えるだろう。今日はそんな、I AM HERE!という楽曲に、しがない1人の一生ヲタクが救われた話をしようと思う。


僕のヲタクキャリアのスタートは我ながら難しい。だが、はっきりと言えるのは「初めて箱で好きになったアイドルグループは2013年のHKT48である」、ということだ。
あのグループへの思いは、多くは語らない。ライブも片手で数えれるくらいしか行ってないし、HKTメンバーと話した握手券は全部で30枚もないと思う。
だが、アイドルという職業も、アイドルヲタクという趣味も、48というグループもバカにしていた僕を変えたのはあのグループであり、在宅ヲタクを現場に引きずり出したのもあのグループであり、僕の人生はHKT48によって大きく変えられたのは間違いない事実である。そのくらい、僕はあの頃のHKT48が好きだった。
好きだった、と書いたが僕の推しは昔から本村碧唯なので、まだ現役でアイドルである。それでも過去になったのは、宮脇咲良卒業コンサートを見たことが大いに影響している。
宮脇咲良を推したことはない。握手会も、1枚×2回である。でも、僕が好きだったHKT48の中心にはいつだって宮脇咲良がいた。
だからこそ、彼女が韓国に行ったことで僕は完全にあのグループを離れたし、彼女が帰国してHKTを辞めると聞いた時の心の穴は凄かった。
そんな彼女の卒業コンサートに、僕は当選してしまった。してしまった、というのは、まさか当たるわけが無いと思っていたからである。2021年6月19日、そう、脳内パステルのデビュー3日前であった。
ライブの感想を一言で言うなれば、「僕のHKTヲタクの集大成」だった。あの日の大人列車は一生忘れないし、ライブ後ヲタク達と抱き合い、感動の握手を交わし、全員と大人列車について語りあい、1人でお酒片手にホテルから帰る道で「もう、ヲタク辞めてもいいな」と心から思ったことを、1年経った今日でも、昨日のように覚えている。

宮脇咲良は僕にとって、“推し”ではなくても“特別”ではあった。同じく、僕にとって12秒と大人列車は青春で、“特別”だ。兒玉遥×宮脇咲良も僕にとっては大切な関係性で、だからこそあの日の大人列車は、もっと特別だった。

ちなみに、ここから1ヶ月後の7/31に半年後梅田amホールで特別な12秒で新たな出会いをし、12/26日に梅田amホールでもう一度特別な大人列車で別れるのは、また別の話。


恥ずかしい話だが、HKT48宮脇咲良のあまりに華麗で綺麗すぎるラストを見届けた僕が真っ先に思い浮かべたのは、デビューを3日後に控えたパステルパープルの顔だった。


あの時、最後に箱で好きだったグループが👿の前世であった僕にとって、最初に箱で好きになったグループは間違いなくHKT48であった。そのどちらもが終わった瞬間が、1年前の6月19日だったわけである。

喧嘩別れするよりも、今楽しい記憶のまま僕が去ればお互い後味悪くないよな… 今ヲタク辞めれば、アイドルに関する思い出楽しい思い出のまま終われるな… なんてことを本気で考えながら、大人列車を聞いて帰ったことを覚えている。あれだけ多くの客がマリンメッセにいた中、デビュー前のアイドルの卒業のことを考えて物思いに耽っていたヲタクは僕くらいだろう。

アイドルの努力なんて、報われないことばかりだと正直思う。真面目にやっても評価されなかったり、不真面目な子の方が人気が出たり、本当にしたいことをさせてもらえなかったりする。でも僕が好きなのは活動に真面目な子だし、推しも自分もどこかでずっとモヤモヤしたままなのかな、なんて思ったりもしていた。

よく冗談で「ヲタクやめてー‪w‪」だの言ったりするけど、そんなことは宮脇咲良卒業コンサートまで、いや大人列車のイントロまで1度も感じたことがなかった。あの日初めて抱いた、「もうやりきったかもな。今ならヲタク辞めてもいいや。」という気持ちの対処法を僕は知らなかったし、僕の中で本当に悔いなく、あの瞬間確実に「ゴール」が僕の中で見えていた。

何より、デビュー前にこんな気持ちになってるヲタクがいていいのかな、という気持ちが強かった。正直、あの時の僕は糸が切れてしまっていて、彼女のこれから頑張ろう!の気持ちに自分が答えられない気がして、それが申し訳なかった。

でも、デビューライブは行くと決めていた。僕が彼女のヲタクである上で1番のコンプレックスは、今も昔も彼女の前世のスタートラインにいなかったこと。それを晴らせる機会だったから、というのも大きいし、彼女と約束したから、というのもあった。

彼女と「次のスタートは一緒に切ろうね」なんて話をしていたのが、あの子にとってどれだけ些細な一言だったとしても、僕にとっては嬉しかったから。

 

6/22は、俺が彼女の前世に誘ってから一緒にいてくれた、しんどい時に横にいてくれた、出会い方は違っても“特別な”2人と一緒に見れることも元から分かっていた。俺たち3人を結んでくれたあの子の晴れ舞台で最後にヲタクできるなら、これを最後にフェイドアウトしてもいいと思った。それもひとつ要因だったと思う。

 

この世界に悔いは残したくなかったから、最後に某ぷっさんいえろーに会いたくて博多を始発で出て生誕にも行った。結果的に、あれが最初で最後の生誕だったから行ってよかった。宮脇卒コンがしょうもなかったら昼までホテルで寝てただろうから、あの日セカンドラインにいれたのも宮脇卒コンが素晴らしかったからなんだよな、と思うと巡り合わせって不思議だなと思う。

そんな気持ちで迎えたデビューライブは、とても清々しかった。誰にも言ってなかったから、僕1人だけだけど。

お気遣いもあって、0で見ることができたデビューライブ。初めて聞くSEと共に登場した彼女たちが1曲目に披露したのがそう、I AM HERE!である。

いきなりパステルパープルが0に立った時は素直に嬉しかった。センターが全てではないけど、やっぱりセンターは華だし嬉しい。落ちサビ歌ったりするのかな、なんて思った事も覚えている。


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普通は、落ちサビを歌う推しメンに感動するべきだと思うけれど、僕に刺さったのは、何となく曲調を理解してきた2番の途中からだった。自然と歌詞が耳に入ってきた、あのとき。
何度転びそうになっても キミはそこにいるよね
ココロユラユラでも 雨上がりの空に虹はかかるから
I NEED YOU 愛してよ! 大きな声で呼んで めいいっぱいの I LOVE YOU 聞かせてよ!

出会えた奇跡忘れないで キミが望んでくれるならきっと ワタシは ここにいるよ!

もちろん、初見で歌詞を全部理解出来たわけではなかったけど、「出会えた奇跡忘れないで キミが望んでくれるならきっと ワタシは ここにいるよ」という歌詞が気持ちが1歩下がっていた僕にはとても刺さったし、まだヲタクしてもいいんだ、とか、みさきちゃんがステージにいるのに俺側がフェイドアウトしちゃダメだな、とか あの一瞬で色々考えたことを覚えているし、本当に盛り無しで彼女との思い出が走馬灯のように駆け巡ったことをよく覚えている。

気づけば、涙が出ていたのは言うまでもない。なんせ僕は妖怪:すぐ泣く、である。でもきっと、あの時の僕は笑顔だったと思う。涙を流した後は、さっきより笑顔になれるから。

だから僕は、脳内パステルが始まったこの曲が好きだ。この曲を聴いたあの時初めて、僕も脳内パステルのヲタクとしてスタートを切れた気がしたから。僕を引き止めてくれた曲だから。
「めいいっぱいのI Love You、聞きたいよ」なんて言われて引き下がれる程僕のこの子への気持ちは弱くなかったし、それを自分で確認できたことも我ながら嬉しかった。こんなとこで終わりたくない、そう前世の最後の特典会であのこの前で泣いたのは僕だったのに、何を考えたたんだろうか、とか、色々考えた。

この曲で吹っ切れたからか、その後は初見の曲ばっかなのにめちゃくちゃ楽しかった。と言っても正直その後のことをほぼ覚えてないくらい、僕にとってI AM HERE!は衝撃だった。Endless Blueは普通に嬉しかったし、メモリアル☆ショータイムは初めて聞いた時から好きだったけれど。メモリアル☆ショータイムだけでブログ書いてもいいな。好きだし。

その後色々あったのは、この曲があったからというのは間違いない事実で、時にはあの子と意見が合わないことも、あの子を傷つけてしまったこともあるけれど、それでも今僕が脳内パステルにいれるのはあの時あの子があそこにいて、あのタイミングでI AM HERE!があったから。

あの時のI AM HERE!のおかげで、僕は色んな人に出会えて、素敵な人たちに囲まれてヲタク出来てるし、あの時離れなくてよかったと心の底から思う。デビューの日は3人だったけど、気づけば他推しの仲間も増えた。関ケ原も、生誕も、そして夏のTIFも、あの時残ったから今があって、あの時残らなかったら生まれなかった思い出。

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どんなに苦しいことがあっても、きっとキミとこの曲に付いてきたのは間違いじゃない。何となく、そんな気がする。それに、この曲とこのグループを信じて着いてきてここまで来たのは間違いじゃない、と確信できるくらいには僕はパープルとグリーンを信じているし信じられるし、僕は今の6人が好きだから。

 


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前に特典会で話したけれど、あの時こんなことを勝手に思っててごめんね。沢山迷惑ばかりかけてごめん。何度転びそうになっても、キミがそこにいたから、僕は客席にいます。いつもありがとう。

ずっととか 絶対とか、そういう言葉をアイドルに言うのは僕は無責任だな、と思う。でも、無責任な言葉ほどやり遂げる意味があるとも思うので、あえて言うならば、キミが望んでくれるならずっと僕はここ、脳内パステルにいます。

キミがアイドルでいる期間がずっとじゃないことも、キミに会える期間がずっとじゃないことも、どちらもわかってるけど、分かってるからこそ僕はアイドルしてる時のキミが好きだし、キミがそこにいてくれて、アイドルでいてくれて嬉しい。ありがとう。キミが脳内パステルでいてくれることが、僕がヲタクでいられる理由だし、キミの存在価値だと僕は思うよ。


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これからも奇跡起こす景色をキミと見れたらいいな

 

おわり