君が描く未来予想図に僕が居なくても。

君といるだけで I'm so satisfied.

もう少しの夢

「やましいことせずに真面目にアイドルやってて良かった!!!」って笑顔で言いきってステージから去っていった黄色担当だった女の子の言葉がぶち刺さりして、久しぶりに自分の胸の内を文章にしたくなった。


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やっぱり僕は、真面目にアイドルやってる子が好きだから。

 

アイドルというお仕事の難しい所は、ゴールが見えないところだと思う。理由は簡単で、人によってゴールが違うから。

「夢は絶対逃げていかない」という言葉も「夢は手を1ミリ伸ばした先にある」という言葉も「夢が叶うか叶わないかはずっと先のことだ」という言葉も同じ哲学者の言葉だけど、どれも好きな言葉で好きなフレーズ。簡単に「夢は叶う」というフレーズを使わへんのがあの人らしいな、と思う。ちなみに、この哲学者の名前は秋元康という。

夢を叶えられる人間なんて、本当にひと握りだと思う。僕は幼稚園の時から本屋か新聞記者になるって言ってた(らしい)けど、22年の歳月でその仕事の嫌な部分も見て、現実も見たし、高校の頃にはもうそれは僕の夢じゃなくなった。そのくせして就活の時新聞社ばっか受けたのは、やっぱ「夢」っていうやつの魔力なんかもしれない。ちなみにそっち系統全落ちしたんやけど、やっぱり文章を書く人として生きていきたい気持ちはずっと持ってる。先の哲学者ヤスシ・アキモトの言葉を再び借りるなら、「夢は何度も生まれ変わる」のかもしれない。

自己分析した時に自分の1番あかん所は行動力が皆無なところなんだけど、だからこそ「アイドルになりたい」から「アイドルになる」っていう行動力ってホンマに凄いな と思うわけで。

でも、「アイドルになる」がゴールになってるアイドルっていうのは実際いると思う。厳しい言い方をすると、元々アイドルを志した理由がステージにあるのか名声にあるのか という所が関わってきてるとは思う。身分証として免許証が欲しい人がいるように、ちやほやされるためにアイドルになる人っていうのは実際いるわけで。でも、そういう子がめちゃくちゃ売れて本当にアイドルが好きで真面目にやってた子が売れなかったりするから、この業界は残酷。 でも、そうだからここまで伸びたっていうのも絶対にあるから何も言えない。

「アイドルとして売れたい」とか「大きなステージに立ちたい」とか色々ゴールというか目標というかはあると思うんやけど、あまりにも曖昧すぎるし、「売れる」も「大きい」も人によってさじ加減が違いすぎる。フォロワーが全てではないけど、地下アイドルでセンター1番人気の子のフォロワー2万人と、AKBの非選抜外仕事もないような子のフォロワー2万人、どっちを「売れてる」とするのかは人による、としか言えないと思う。

そんな「夢」を抱いてるのはアイドル側なんだけど、それには「応援される」ってことが当然必要になってくる。で、「応援する」ってどういうことなんやろ って考えた時に僕は「その子の夢に共感できるかどうか」「その子に自分の夢を託せるか」「その子の夢を自分の夢に出来るかどうか」なのかな、と思ったりする。まあかわいいな〜行くか〜 → かわいい〜 で会いにいくことも、曲好きやな〜 → 楽しいな〜 でライブに行くことも勿論あるんけど、本当にこの子を応援したいな って思った時にその子と波長とか考え方がめちゃくちゃズレてたら無理じゃね?っていうのは最近すごく思う。一緒に同じ夢を見るというか、同じ目標に進める子なら結果が伴わなくてもその子との思い出には変わりないと思うから。

アイドルとして人気が出る方法というかルートって色々あって 例えば顔が強い(これもカワイイ系とか美人系とか色々あるし)とかダンスが上手いとか歌が上手いとか、話がめちゃくちゃおもろいとかも武器やし、グラビアも武器。勝負する手段は十人十色なんやけど 僕はやっぱり「アイドル力」で勝負して欲しい。まあもちろん歌が上手い子とかも好きなんだけど、結局推しメンになる子のほぼ唯一の共通点は元々アイドルのことが好きで、アイドルとしての内面の完成度が高い子。例えばそれは発声練習を始める人であり、うどんで決まる人であって、あるいはパステルパープルなんだけども、この3人の中でパフォーマンスで売ってます、ダンスバキバキです みたいな子は正直いない。でも共通してパフォーマンス褒められる子ばかりなのは、「アイドル」としてのパフォーマンスの完成度が高いから。例えばステージでの表情であったり、歌い方であったり、曲への思い入れだったりそういう「気持ち」の部分だと思う。めちゃくちゃダンス上手いけどアイドルへの気持ちが薄い子とダンス上手くないけどアイドルへの気持ちが強い子がいたとして、ダンス業界で評価されるのは前者かもしれんけどアイドル業界で評価されるのは後者、というか僕はヲタクとして後者が好き。無論前者が好きな人もいるんだろうけど。

あまり自分の思想を押し付けることはしたくないから、だからこそそもそも自分と考え方が似てる子しか推してこなかったヲタク人生だったし、これからどういう道進むか分からんけどまあここの根本は変わらんやろうなと思う。アイドルヲタクは「推しメンに夢を託せるかどうか」っていう話をさっきしたけど、僕がずっと言い続けてる「最後にアイドルやっててよかった!って言うて消えて欲しい」っていう気持ちもまあある種「ヲタクとしての“夢”」やと思ってて、それを本気で託せるのは今までのヲタク人生でうどんさんと😈ぐらいしかおらんよな、ってめちゃくちゃ思うし、前者を見切った訳では無いけどやっぱり今の僕の頭にいるのは後者やし。そういうことをずっと考えてヲタクしてるからこそ黄色の子の卒業スピーチが刺さったのと同時に、黄色の子のヲタクしとった人が羨ましいな って思った。みんなが僕にあの黄色の子の話色々してくれたけどやっぱみんな楽しそうやって、だからこそ感動も笑顔もあった卒業公演やったんやろうなって思う。僕はこの事務所見始めたのこの1年だから、それ以前に何があったのかは伝え聞いた話でしか知らんけど、あの最後のステージにあの子の今までの道のりが全部出てたというか、ほんとにアイドルが好きだったんやろうなって言うのが伝わってきて、僕が好きな子もああやって最後までまっすぐでキラキラで終わって欲しいなって思った。毒舌とかブラックとか悪魔とかなんとか言われてるけど、僕はあの子よりまっすぐ自分に向き合ってる人にも、あの人よりまっすぐアイドルに向き合ってる人も知らん。やからあの子が笑顔でアイドルやってて欲しいし、これは今まであんまり考えたこと無かったんやけど、最近僕のやらかしで色々あったのと、黄色の子のヲタクがみんな泣きながらめちゃくちゃいい笑顔やったの見て、あの子だけじゃなくて俺も周りも笑顔でヲタクできたらええなって思った。お互い思うことは色々あると思うけど、俺はあの子の夢なら付き合えるし あの子がやりたいことなら応援できるし信じてついていける。あの子が生誕で歌った、“どういう結果が待ってようとも こんなに夢中になれることなんて これからの私にあるだろうか?”という歌詞の「夢中になれること」があの子にとっての「アイドル活動」なら、僕にとってはそれが「あの子のアイドル活動」だから。



 

もう少し 夢を見させて
最後まで 頑張ってみる
それがどんなに遠い場所でも
この手 伸ばして諦めない

(もう少しの夢 / 乃木坂46)


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まだまだ夢に向かう同じ道を走ってたいな


おわり