君が描く未来予想図に僕が居なくても。

君といるだけで I'm so satisfied.

ありがとう、「夢は逃げない」公演 - 千秋楽に寄せて

今日2020年1月31日、約1年半続いた「夢は逃げない」公演は文字通り一旦幕を閉じる。初日、TLに流れてくる新公演のセットリストを(恐らく京セラドーム大阪のライトスタンドで)見ながら「おいおい3曲目にオネストマンはねぇだろ」なんて思っていた記憶がある。僕が初めて生で見たのは10月6日だったから、5回目くらいだったと思う。

ご存知の方もいるかと思うが、僕は「研究生公演」というものが好きだ。揃わないダンスや地獄のようなMCも僕は醍醐味のひとつだと思っているけれど、何より僕は「昇格」という大きな目標へ汗を流し笑顔でパフォーマンスをする彼女たち研究生の姿が好きだ。NMBで言えば僕が追っていた研究生公演(に近しいもの)は3期会いたかった、届届→ここ天辺りだろうか。カトレア組のここ天は何度か劇場で(当時は小嶋花梨さんのヲタクだった)目にすることが出来た。と言っても2,3回だけど。

 

研究生公演はスルメと同じだと思っている。噛めば噛むほど味が出る。見れば見るほど好きになる。劇場公演自体にそういう性質があるとも思うが、研究生公演は特にメンバーの成長が実感しやすい事もあってこの要素が強いと思う。

特に僕の場合、最初に入ったのが先述した初日からすぐの2回で、その次がちょうど1年ほど経った10月半ばだったから余計彼女たちの成長が目に見えて分かった。昇格して空いた枠に入った子たちもいたけど(横野すみれさんなんかはそうだった)、特に初日から居た子達はパフォーマンスからMCまで鍛え上げられていて感動した。そして彼女達が作り出す「夢は逃げない」公演が、気がついたら僕は大好きになっていた。

 

結局、夢逃げには計11回入った。10月~1月に月2回ペースで入っていた事になるからまあセトカスにしては入らせて貰えた方だろう。


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個人的な「夢は逃げない」初日と千秋楽。“研究生”という夢の希望が詰まった3文字が公演名から消えていた

 

僕は「変える」という選択がとても苦手である。マクドに行ったら絶対にダブルチーズバーガー丸亀製麺に行ったらぶっかけ(冷)、と言ったように1度気に入ったものを変えるのがとても苦手なのだ。それもあり、11回入った夢逃げの内10回が下手だったし、上手に行った1回は連番だった。出口結菜さんがよく見えるので下手は気に入っていたのだが、今思えば上手からの光景も目に焼き付けておくべきだったなと後悔している。下手から見る従順なSlaveの間奏が好きだったなぁ。

 

最初は「夢に色がない理由」が聞きたくて入った公演。気づけば3曲目のオネストマンにも違和感が無くなり、なんとなく聞いたら知ってるくらいだった嘘の天秤と従順なSlaveが好きになり、場当たりGOと初恋至上主義が踊れるようになった。でも、そんな夢は逃げない公演も今日で終わる。オネストマンのイントロでぶち上がることも、ピークで劇場がズンズン揺れるあの感じも、昔覚えた三日月の背中の振りコピでレスを回収することもしばらく(はたまた一生)出来ない。もしもう一度7期生やD4でやることがあっても初恋至上主義はやらないだろうから、もうあの流れに関しては本当に一生見れないだろう。

 

48に流れ着く前ハローのヲタクだった頃に聞いた「アイドルは終わりがあるからこそ儚くて綺麗」という言葉。これを言っていたのがヲタクだったか、辞めていったメンバーだったか、はたまたつんくだったのか定かではないけれど、当時の僕にはイマイチ理解出来なかった。でも、千秋楽が発表されてからの「夢は逃げない」公演を見て数年越しに理解することが出来た。個人的な千秋楽はなんでもない平日の公演だったけど、あのなんでもない公演ですら儚く感じさせたのは終わりが決まっていたからである。最後を見届けることは出来ないけど、千秋楽もきっと「夢は逃げない」公演は最高だと思う。夢逃げから巣立ったみんながどこかしらで輝いて、立派な先輩になった時にまた研究生公演は始まる。僕はまたきっと名前も顔も知らない研究生の公演を見にいくのだろう。僕がNMB48のヲタクをするのはその時までお預けになりそうだけれど(「シアターの女神」「パジャマドライブ」「手をつなぎながら」をやるなら話は別だけど)、セトカスなりに「夢は逃げない」公演のヲタクを楽しんだこの期間はなかなかいい時間でした。山本彩さん、メンバーのみんな、ありがとう。昇格おめでとう!

 

では、また次の研究生公演でお会いしましょう。きっと僕の次の沼は「STU48 2期研究生 「僕の太陽」公演」なんだよな・・・